ひねもすのたのた

とりあえず日常かな

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忘れられない

深刻なセクシャル・ハラスメントあるいは性暴力を受けたことはない。
しかし、多くの女性がそうであるように、もちろん軽いものなら何度もある。

通勤電車で尻をさわられたこともあるし、前を探ろうとするヤツの手をはらいのけたこともある。
夜中のガラガラの電車の中で、わざわざ隣りに座って太ももに手を乗せた男もいた。
無言でその手首をつかんで彼自身の膝の上に置いたら、もう何もしてこなくなった。

混んだ電車で酔っぱらいが座っている私めがけてわざわざ倒れ込んできたこともある。
私めがけて、と思った理由は、
その酔っぱらいが立っていたのは私よりも少し離れた場所で、
1度だけならともかく、2度も続けてだったから。

そのときには隣りに座っていた男性がその酔っぱらいに
「やめなさい」と言ってくれて、とてもありがたかった
(十分に御礼を言えなかったけど、感謝していますm(_ _)m)

会社でもそれほど不愉快なものではないが、なかったわけではない。

ただこれらはそのときはイヤでも忘れるのだ。
何かきっかけがあれば不愉快な思い出として頭に浮かぶけれども。
忘れられないのは…

その頃、仕事の都合で終電で帰宅する日が続いていた。
ある日、自宅の最寄り駅を降り、人通りのない道を歩いて
畑と古い工場跡の間を抜ける地点に来たとき、いきなり口を片手で強くふさがれた。

歩いているときに私は何も物音を聞いていなかった。
なぜ?と自問しつつ、口を押さえる手をつかんで
何とかもぎ離そうとしたけれど、力が足りない。
「ああ、これからレイプされるんだ」と思った。

……と、ふっと手が離れ、目の前を細長い男(と思ったんだ)が
自転車で走り去るのが見えた。

私が襲われるまで気づかなかったのは、
スポーツ自転車で、音がとても静かだったからなのだろう。
ただなぜ、あそこで彼が手を離したのかはわからない。
自転車のバランスを崩して離さざるを得なかったのかも。

その後、呆然として家に帰り、鍵をしっかりかけてふるえていた。
指で圧迫された口のまわりには痛みが残っていた。

あのときの血が凍るような思いは決して忘れられない。
それ以来、私は夜には防犯ベルを手で持ち、いつでも押せるようにして歩くようになった。

よく考えれば、すぐに警察に連絡すべきだったんだろう。
“彼”がつかまったとは思わないが、少なくとも
あの道を歩く女性に注意を喚起してくれただろうから。

うかつにもこの件に関して警察が頭に浮かんだのは
1年以上も立ってからのことだった。

通勤電車内の出来事とこの出来事とは私にとってはまったく別種のものだ。
私はここで線を引いている。
この2種類の出来事を同じレベルで語ってほしくはない。

そしてまた、自分の経験と実際のレイプとを隔てるものはさらに大きいと思っている。
いま私はこうして体験を書いているけれど、それはあれが未遂だったから。
本当にレイプされていたとしたら、たぶん私の人生は違うものになっていた。
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Comment[この記事へのコメント]

「日常」になるのが怖い 

  • ×第二迷信 
  • URL 
  • at 2008.10.07 20:31 
  • [編集]
日本中で「この手」の事件がおきていると、それがフツウに感じてしまって、

「ひとり」の被害者は、あくまでも、「そのひとり」なんだという感覚が麻痺してしまうのがこわいです。

けっこう被害者に冷たい女性、というのが多かったりします。(「女の敵は女だ」、という元カノの言葉が忘れられません。~レイプ被害の話題ではないんですが)

でも… 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.10.07 22:57 
  • [編集]
レイプもDVもたぶん日常的に起きているんですよ。
被害者が声をあげられないだけで。

ある調査(ちょっと前のものですが)では、
女性の8%がレイプにあったことがあるそうです。
その多くは知り合いによるもの。

うーん、ここはやっぱり男性と女性の違いかもしれませんね。
女性はフツウには感じないと思う。少なくとも私はそう。
“彼女に起こったこと”が自分の身にも起こるかもしれないという
恐怖心を持ち続けますから。

ただやはり
>被害者に冷たい女性
というのはいるのかもしれません。

よく言われますが、自分が被害に遭う可能性があるとは
信じたくないのかもしれませんね。

少数派 

  • ×第二迷信 
  • URL 
  • at 2008.10.08 21:20 
  • [編集]
>女性の8%がレイプにあったことがあるそうです。
>その多くは知り合いによるもの。

「自分はそういう目にあったことはない」
「そんな目にあうはずがない」
「被害者にも落ち度があったんじゃ」

  女性ならではの感覚かも。

「まあまあ減るモンじゃなし」なんていうヤローも…。

いやそうでも… 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.10.09 22:35 
  • [編集]
>女性ならではの感覚かも
男性にも多いと思いますよ。

>「まあまあ減るモンじゃなし」なんていうヤローも…。

こういう人には、レイプが女性の未来を押しつぶすということを認識してほしいですね。立ち直れない人だっているわけですから。
男性だってレイプされないわけではないですし。

たぶん 

  • ×第二迷信 
  • URL 
  • at 2008.10.13 11:44 
  • [編集]
>女性ならではの感覚かも
男性にも多いと思いますよ。

男に言われるより、
 同性から、「そういう言い方」をされるのが、一番こたえるんだそうで・・・。

NoTitle 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.10.13 23:10 
  • [編集]
>同性から、「そういう言い方」をされるのが、一番こたえる
それはそうかもしれませんね。
基本的には理解者として受けとってほしいわけですから。

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