ひねもすのたのた

とりあえず日常かな

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人を育てない社会

いま、ヘッドハンティング等、他企業からの"引き抜き"がさかんだという。
ひとつの部署をまるまる引き抜く例もあるらしい。

とりわけ就職氷河期に入社し、現在は30代の企業の中堅にあたる人々が
ねらい目になっているという。

もちろん、引き抜く側は氷河期に大卒の社員をほとんどとらなかった企業である。
彼らは即戦力のみを求め、次世代の企業の担い手となる人材を育てようとしなかった。

そしていま、当時、就職できなかった人々や派遣社員になった人々ではなく、
他の企業が不況の中でも10年後、20年後のためにと育て、期待してきた
(もちろん氷河期に就職したわけだし)優秀な人々をハンティングするのだ。
(派遣社員や就職できなかった人たちが優秀ではないということではない。
タイミングや運も関係していただろう)

人を育てる、とりわけ企業の担い手となる人材を育てる、というのは
かなり手間のかかる仕事だと思う。

私はどちらかといえば育てられた側で、後進というのがほとんどいなかったため、
あまり育てる方には関与していない。

でもね、どんな仕事でもいえるのは、
自分でやった方が他人に教えるよりずーっとずーっと簡単だし、速いってこと。
新人が入ってくると、仕事の効率はかなり落ちる。

それでも教えなくてはいけない。
自分の代わりになる人間をつくっておくというのは、仕事に対する自分の責任でもあるから。

自分の働いていたところを思うと、私のような人間をよく育ててくれたよな、と思う。
ずいぶん失敗したし、迷惑もかけたし、損害を与えてしまったこともある
(人数が少ないから責任の所在ははっきりわかるのだ)。

でも、企業というのは、新人による効率の悪さも、失敗による損害も
すべて折り込まなくてはならない。
でなければ、次世代の人材が育つわけがない。

しかしいま、不況時にそういう努力をまったくしてこなかった企業が
厳しい状況でも努力してきた企業から人材を引き抜こうとしているのだ。

もちろん、引き抜かれた人が悪いとは思わない。
待遇が十分ではないということもあるかもしれないし、
それなりにやりがいのある仕事を提示されれば、もちろんチャレンジしたいと思うだろう。

ただ、人間を育てない社会、というのはいずれなり立たなくなると思う。

人生アウトさん(=jigen-bakadanさん)の若くない社会という記事の
「私達の社会にとって、子供や若者は余剰人口なのです」という言葉が重くのしかかってくる。

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Comment[この記事へのコメント]

ドラッカーの言葉 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2008.06.19 02:11 
  • [編集]
 英語の勉強にと,maiさんにお勧めしようと思っているページですが,
http://www.bbc.co.uk/worldservice/learningenglish/work/handy/
の中に,"People are resource, and not a cost" というピーター・ドラッカーの言葉が紹介されています.
 人を材(財)としてよりも負担として扱いがちな今の日本社会は,少し考え方を変えて欲しいものです.

仕事がビジネスに 

このコメントフォーム、なんだか懐かしいような気がしますが...(笑)

>自分の代わりになる人間をつくっておくというのは、仕事に対する自分の責任でもあるから。

そうした責任を感じることができるのは、自分の役どころの他の人が就いても、まだ自分の居場所があるという安心感が前提ですよね。その安心感がなければ、後続を育てることは自分の敵を育てることにしかなりません。

安心感があってこそ、みんなで“事に仕える”ことができる。これが仕事です。安心感なき仕事はただ忙しいだけ。

仕事をしても不安が解消されないから、人はその拠り所を金に求める。そうして金がすべての基準になると、人もまたコストとしてしか認識されない。悪循環の繰り返しです。

この悪循環は、どこから始まったんでしょうね。

そういえば 

  • ×第二迷信 
  • URL 
  • at 2008.06.19 06:25 
  • [編集]
地元の高卒ルーキーを育てるよりも、
FAや逆指名や外国人で、「即戦力」を固める、某チームのせいで、

こつこつ育てた、川口や江藤や金本を引き抜かれた先のチームが優勝するたびに、下位に甘んじてる広島カープを連想します。

今年は、「新井」を引き抜いた阪神の優勝やねー。

いい言葉ですね 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.06.19 22:46 
  • [編集]
Ladybirdさん
>"People are resource, and not a cost"
ああ、そうなんです! でもいまは本当に“負担”としか扱われない。
それは自分たちの首をじわじわと絞めることになるのにね。
求めるのは即戦力と、安い使い捨ての労働力。
これではいいものはつくれません。

BBCの記事、後でゆっくり読んでみますね!

悪循環は続く 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.06.19 23:04 
  • [編集]
愚樵さん
あ、お久しぶりかも^^
そちらにコメントしようと思っても、議論がどんどん先に進んで
頭がまったく追いつかない今日この頃でございます。

>自分の居場所があるという安心感が前提
そうですね。私にはたしかに安心感はあったと思います。
…というか、つねに人手不足でしたからね。。。

>金がすべての基準になると、人もまたコストとしてしか認識されない

そうかもしれません。
愚樵さんのおっしゃることをきちんと理解していないかもしれませんが、
ちょっと別の立場から。。
いま必死で働いている人はよりどころになる金さえ得られないことがままあります。

どんな分野でも、イイモノをつくるには、時間も金もかかります。
そして、イイモノを作ることのできる人間も。

いまは誰もイイモノを求めなくなったのでしょうか? そんなことはないと思います。
ただ、企業も(おもに中小の)人々も、「生きられない」という不安の中で、
すべてをぎりぎりに抑えようとしているだけ。

悪循環は続きますね。。。

どこぞの弱っちいチームも 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.06.19 23:10 
  • [編集]
×第二迷信さん

>こつこつ育てた、川口や江藤や金本を引き抜かれた
なんだかね、ダメとはいえないですが、脱力しますよね。

横浜ファンの相方によると、横浜の海外スカウトをする人は、
無名の外国人選手をひっぱってくるのがうまいらしいのですね。

でも、、、ことごとく他チームにとられてしまう…
今年はクルーンが…。

その点、日本ハムは地元密着で、ちゃんと北海道の選手を育ててますから!

横浜(まだホエールズ)が 

  • ×第二迷信 
  • URL 
  • at 2008.06.20 00:53 
  • [編集]
「大魔神・佐々木」のドラフトのとき、
多くのチームが「野茂」指名に集中した中で、
広島・佐々岡。(ちなみに、前田も同年)
中日・与田。
西武・潮崎。
ロッテ・小宮山。
ヤクルト・西村。(ちなみに古田も同年)
阪神・葛西。(ちなみに新庄も同年)

それぞれ活躍した中で、ジャイアンツは「大森」だった。(それも元木の効力のない「逆指名」を蹴って)
オリックスのパンチ佐藤とどっちが活躍したのやら。
(まだ、「逆指名承知」をあえて指名して元木に振られたダイエーのほうが立派?)

いま、日本を支えた部品工場のおっちゃんたちの技術が伝えられず、「不良品があったら交換したらええやん」という発想が主流。

どうなることやら。

残るは不良品ばかり… 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.06.20 20:34 
  • [編集]
×第二迷信さん
>広島・佐々岡。(ちなみに、前田も同年)中日・与田。西武・潮崎。ロッテ・小宮山~
そうそうたるメンバーですね!でも西村と葛西はよく知りません。大森なんて全然知りません。

せっかく金があるなら育成をがんばろうよ、と思うんですけどねえ。

ドラフトも完全ウェーバー式にすればいいのに。で、地元選手はドラフト外でとって育てるとか。

>「不良品があったら交換したらええやん」
これをやっていると、いつのまにか不良品ばかりになる予感。
小樽の時計屋のおじさんが、試しに安く仕入れた時計は全然ダメと嘆き、
自分で機械部分を直していたことを思い出しました。

不良品 

  • ×第二迷信 
  • URL 
  • at 2008.06.20 22:16 
  • [編集]
>「不良品があったら交換したらええやん」

中国製の工業製品はだいたいがソレ。
携帯電話の部品なんて「直す」発想がない。
(新品を1円で売ってるんだから)

食品だけは、それではいかんと思うけれど、
そういう思想はアメリカ生まれかも。(回収すりゃいいんでしょ、で済ませてるBSE牛やらポストハーベスト農産物)

※メジャーに行った、日ハム・岩本も、野茂とドラフト同期。

ダルビッシュ、涌井の世代がどこまで名を残すか…。

じつはカープファン 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2008.06.21 03:02 
  • [編集]
>こつこつ育てた、川口や江藤や金本を引き抜かれた
 くやしいな.なさけないな.
 カープのバカヤロー!

 ルソーが「孤独な散歩者の夢想」の中で書いている2つの島.小さな島から土を削って大きな島に運んでいる.こうして弱者は強者にますます奪われるのだ,という感想に,「社会契約論」の著者たる片鱗が見える.

ものを直すって 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.06.21 21:22 
  • [編集]
×第二迷信さん
>携帯電話の部品なんて「直す」発想がない
私が子どもの頃は何でも直して使っていたのですが、いつのまにか、
直すより買った方が安くて手間もかからない、になってしまいましたね。
CDプレーヤーだけは2度直しましたが、やっぱり安いプレーヤーなら2台買えたなあ。

うーん、バブルがはじけても、大量消費の時代は終わっていなかったのかなあ。

>食品だけは、それではいかん
ですです。
ポストハーベスト農産物って何かと思ったら、収穫後の農薬等のことを言うんですね。
言葉の印象から有機農法の何かかと思ったけど、それじゃ意味が通じないですもんね^^;

>ダルビッシュ、涌井の世代
同期でしたか!

富は蓄積される 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.06.21 21:29 
  • [編集]
Ladybirdさん

>カープのバカヤロー!
Ladybirdさんはカープファンでしたか!
市民チームの台所事情は大変ですよね。株を買ってあげましょう(あるかどうか知りませんが)。

ところで、うちはサッカーも野球も家族でそれぞれ違うチームを
応援しているので、なかなか大変です^^;

>小さな島から土を削って大きな島に運んでいる.こうして弱者は強者にますます奪われる

そうですね。持てる者はますます富んでいくんですよね、社会が何とかしないかぎり。
御手洗会長が、社会福祉関係費は消費税をあげるのが自然だとか何とか
言っているのを聞いてぶんなぐりたくなりましたけど。

ここでやっぱりベーシックインカムの発想も出てくるんだろうなあ。よく理解してないです。

NoTitle 

理由はわからないのですが、ボランティア活動の場で若い人を育てようと機会を与え続けているのですが、なぜか育ちません。見ていると類似の団体はどこもそういう状態に陥っています(なぜか活動している人は40代から60代が多い)。いきなり大役では荷が重いだろうから徐々に小さなことからふってみたりと工夫はしているのですが、たいてい断られます。自分で団体を立ち上げたいのかと思えば、それは違うらしく責任は嫌いで寄らば大樹の陰、らしいです。

その一方で年配の男性はスキルが伴わなくても「やりたい」と声をあげる(いや、だから、あなたでは出来そうもないから声掛けてないというのに・・・)ので何だか対照的。

どうしたらいいのか私にもわからないのですが、後進がいないというのは疲れますね・・・

難しいですね 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.06.27 01:21 
  • [編集]
さめ さん
>若い人を育てようと機会を与え続けているのですが、なぜか育ちません

うーん、なぜでしょう? 活動そのものには興味があるのですよね? 

やはり責任が嫌いというのがいちばんなのでしょうか。
それとも、社会全体が「近頃の若い者は」と言い続けたために本当にそう思い込んでしまったのか? あるいはリーダー的存在を理想化しているとか?

>年配の男性はスキルが伴わなくても「やりたい」と声をあげる

うわ(笑) これも困りますね。酒場の乗りなのか。。。

>後進がいないというのは疲れますね・・・

これは深刻ですよね。先行きも不安になりますし。
とりあえず、手足と割り切る方法もありますが、
それでも多少なりとも自分の頭で考えて動いてくれないと、
動かす方はたまったもんじゃありませんね。

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