ひねもすのたのた

とりあえず日常かな

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後期高齢者医療制度だけではなく…

いま、後期高齢者医療制度で問題になっていることのひとつに「かかりつけ医制度」がある。
かかりつけ医を決めることが問題なのではない。

慢性病をもつ高齢者がかかりつけ医のところで診療を受ける際の診療報酬が
一律に1カ月6000円と定められている、という点がだ。

つまり、医師が6000円以上の検査や治療をしようとすれば、医師側の持ち出しになる。
それが必要であったかどうかには関係なく。

実は、医療費の定額制は、後期高齢者だけでなく、すでに若い年齢層も対象になっている。
がんなどの終末期医療を行うホスピスもそのひとつである。

それだけではない。医師をしている友人によれば、
厚生労働省はもっと大がかりに定額制をとり入れようとしているという。

いままでのように各検査や、各治療ごとに診療報酬を決めるのではなく、
ひとつの病気によって診療報酬を定めよう、というものだ。
いいかえれば病気ごとの定額制、である。

ある病気に必要な検査や治療の手順を決め、
それに見合った診療報酬を決める、ということだ。

これなら、病院側はたしかに無駄な検査はしないし、
余計な薬も出さないだろう。
しかし、後期高齢者医療制度と同様の問題点がすぐに思い浮かぶ。

病院はいま“経営者”であることが求められている。
定額制で経営上、成り立つようにするには診療をできるかぎり省略した方が有利である。
つまり、黒字を求めるなら患者の診療は手を抜いた方がよいということだ。
逆に、良心的に患者を診療すれば、赤字になるだろう。

患者は1人1人病状も違うし、病気の進行のしかたや治療効果も異なる。
同じ病気であっても、患者によって治療方針が異なるのは当然のはずだ。
それが一律になりかねない。

患者の症状がより重そうであれば、病院がお荷物とみる可能性もある。
単純に考えて、患者のことを考えるよい病院ほど追いつめられることになりそうだ。

実はこの制度、すでに始まっているらしい。
DPC(疾患別の1日あたり定額払い)と呼ばれるものだ。

2003年から特定機能病院(おもに大学病院)などで施行されているという。
さすがに手術など一部の治療は出来高払い(各治療、検査ごとの診療報酬算出)らしいが、
基本としては病気ごとに1日ごとの診療報酬が決まっている。

具体的な説明としては、伊勢市立総合病院のものがわかりやすかった。

糖尿病なら、糖尿病(2型。合併症なし)で1日ごとの診療費が決まる。
薬の投与も、血液検査も、定額制の範疇。

今後、このDPC制度は地方の病院にも広がっていくだろう。
あまり問題にならないうちに、じわじわと。

医師の友人がこの制度について次のように書いていた。
「まあ、命の値段をなんぼ、って値切るわけですね」
  • [No Tag]

Comment[この記事へのコメント]

お役人の地位向上? 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2008.05.17 04:45 
  • [編集]
 英国の「かかりつけ医」制度は,なかなか良いんですけどね.
 それにしても定額制ですか.お利口さんの考えそうな事です.こうして縛りを強化して,またお役人の地位向上に貢献するんでしょうね.

かかりつけ医 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.05.17 21:04 
  • [編集]
>英国の「かかりつけ医」制度は,なかなか良いんですけどね.

そうなんですか! かかりつけ医自体はよいと思うのですよね。
患者の小さな変化を把握しやすく、また個人に合わせた治療法が提供できそうですし、
医師に対する信頼感も生まれやすいでしょうから。

定額制はまったくもって?です。
たとえば糖尿病のように、個人の性質や生活も考慮して
治療法を決めるものもあるのに、一律に決めてしまってよいのでしょうか?

いまは大学病院が中心ですから、あまり問題が浮かび上がらないでしょうけど、
今後どうなるんでしょうね。

>縛りを強化して,またお役人の地位向上
ああ、そうなのかも!><

マネジャーが仕切る国 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2008.05.17 22:33 
  • [編集]
 政治家が何か改革をするたびに制度が複雑化したり余分の仕事が必要となって,役人の地位はぐんぐん上昇しています.私の言葉づかいで言えば,リーダーではなくマネジャーが仕切る国になっています.みんな気付いていないのでしょうか?

本末転倒 

  • ×第二迷信 
  • URL 
  • at 2008.05.17 23:13 
  • [編集]
「かかりつけ医」に親切にしてもらっていたら、大きな病気になる前に、早期発見早期治療で、結果的に医療費がうく、という効果につながることはあるんですが、

医療費をケチるために導入しようというのが、貧困な発想。

「病気ごと」だといったら、「高血圧」なんか、「どこ」から病気か境界がはっきりしないもんまで、「病人を作って」検査料を稼ごうという病院も出てきそう。

メンタルなど、カルテの書き方次第でどうにでも。
「鬱、苦しい国」になっていく…。

市役所にいくと、各国保ごとの「医療費一覧」が色分けして張ってあり、○○市は医療費が高い、なんてのが一目でわかるようになってます。
 で、地図と別に、国保組合が出ていて、もっとも医療費が少ないのが「医師国保」だったりします。
 開業医なんて、けっこう高齢者も多いと思うけれど、「早期治療」のおかげで安いんでしょうね。
「本人負担」は、(いまは知らんけど)0割だったから、そのつもりがあれば、自分で検査を増やして自分とこの点数に持ってくる不心得な医者がいてもおかしくないけれど。

制度の複雑化 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.05.18 23:21 
  • [編集]
Ladybirdさん
>制度が複雑化したり余分の仕事が必要

たしかに定額化すると複雑化するようです。
まず診断分類を決めなければならないのですが、
ネット検索したところこれがかなりヤヤコシイらしい。
定額化するわけですから、患者の病状にあまり幅があっても困るのですよね。
だから細かい。

それを誰かがチェックってやっぱりお役人がチェックするんだろうなあ。。。。

マネージャーばかりが増えていく、というのは大きな問題ですね。

(日本の将来の)ビジョンを描け、とよく高校の先生が言っていたなあ。
でもビジョンはつねに批判にさらされ、リーダーはビジョンを現実に移す過程で
障害にぶちあたったら、その責任をいつでもとる覚悟がなくてはならないわけですね。
なりたくない人が多いわけです。私もだけど^^;

善意をあてにしてほしくない 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.05.18 23:33 
  • [編集]
×第二迷信さん

>医療費をケチるために導入しよう
そうそう、そうなんですよね。
かかりつけ医って本来、患者と医師の信頼関係の上に成り立っていて、
医師側の熱意とかボランティア的な要素もかなりあるような気がするのですね。

でも、それをすべての医師に求めるわけにはいかないじゃないですか。
とりわけ現状では勤務医には無理ですよね。
よく考えてみたら、これってLadybirdさんやdr.stoneflyさんが
とりあげていた学童問題に似てますね。
http://plaza.rakuten.co.jp/tosana/diary/200804220000/

上から押し付けると、ろくなことにならない。

>「病人を作って」検査料を稼ごう
いまは大学病院が中心だからあまり問題にならないと思うのですが、
民間の病院にもこの制度が導入されると増えてきそうです。

>○○市は医療費が高い
あらま><

今度はメタボ健診の受診率が低いと、後期高齢者の方の補助金が減らされるそうですが。。。

NoTitle 

  • Hi 
  • URL 
  • at 2008.05.21 13:25 
  • [編集]
×第二迷信さん

医師国保では、自家診療分は給付の対象になりません。だからといって、開業医が他の医療機関に受診する時間的な余裕があるかというと、ないのが普通です。そういうわけで、お考えの状況とは現実は異なります。

NoTitle 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.05.21 22:37 
  • [編集]
Hi さん
>医師国保では、自家診療分は給付の対象になりません
ということは、開業医が自分のところの薬を自分で使うと
その分は全額自己負担ということになるのでしょうか?@@

今回、診療報酬について少し調べましたが、しだいに混乱してきて頭が痛くなりました。
何か間違いがあればご指摘いただけるとうれしいです。
DPCは入院日数によっても、1日の診療報酬が変わってくるようですね。 

ご参考までに 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2008.05.22 05:30 
  • [編集]
 以下はあやしい記憶なので,あまり信用なさらないように...
 英国の「かかりつけ医」はGP (general practitioner) といって,大病院などの専門医と区別されます.専門医になるにはGPよりも,たしか2年ほど多く勉強せねばなりません.GPの収入は「患者(健康人も含め)を何人受け持っているか」で決まるそうです.薬代等は医者の関知するところでないのでしょう.
 NHS (National Health Service) のもとでは患者からカネはとりません.ただし患者はGPを通すことなく専門医を受診することはできません.
 NHSの最大の欠点は財源不足で,このため例えば手術を受ける必要のある患者が,手術の実施まで何年も待たされたり,といった弊害があります.仕方なくprivate な治療(とうぜん高額)を受けることを余儀なくされるといったケースが目立っていました.

なかなか難しいのですね 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.05.22 22:23 
  • [編集]
Ladybirdさん
>患者(健康人も含め)を何人受け持っているか
うーむ、これはよくもあり、悪くもありですね。
受け持っている患者を健康にしておけば、それだけ楽で患者をたくさん受け持てるので
結果として収入もよい、という意味では目的に適っていますが、
慢性病の患者とかいやがる医師もいそう。

>NHSの最大の欠点は財源不足
これはいずこも同じなんですね。
社会保障の関係は本当に難しいです。

当てずっぽうですが 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2008.05.23 16:33 
  • [編集]
>慢性病の患者とかいやがる医師も
 レピュテーション(信用)が重視される国で,じょうずに立ち回って逃げるのは,賢い作戦と思えません.それと,どれほど一般的かは知りませんが,GPへの患者の割振りを地域の保健センターのような所でやっている例もあります.
 私の英国かぶれも相当なものですね.

いい制度かも 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.05.23 22:04 
  • [編集]
Ladybird さん
>GPへの患者の割振りを地域の保健センターのような所でやっている
それなら納得です^^

たしかに、うまく立ち回っても、信用を失ってはその後の仕事がうまくいきませんね。
でもジミントーは日々信用を失うことをしているのに、
なぜ政権を保っていられるのだろう。。謎だ。

>英国かぶれも相当なもの
全然知らないことが多いので、勉強になってます!

嘘に不寛容であるべき 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2008.05.24 21:08 
  • [編集]
>ジミントーは日々信用を失うことをしているのに
 日本人は嘘に対しじつに寛容で,特に政治家の嘘に対する寛容さは,みごとという他ありません.マスコミがそういう空気を作っているようにも思います.
 政治家が嘘をつくのはどの国でも常識ですが,嘘が発覚したときにはその政治家を窮地に追い詰めるほどの高い意識を,マスコミも国民も持つ必要があると思います.

収賄議員が落選しない 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2008.05.24 22:36 
  • [編集]
>政治家の嘘に対する寛容さは,みごと
ホントにどうなってるんじゃ、とよく思います。
収賄容疑があっても次の選挙にはしっかり当選しますから。

>政治家を窮地に追い詰めるほどの高い意識
これはまったくそう思います。マスコミは甘すぎです。とくにNHK。

だいたい世論調査では、政府の政策を問う
ほぼすべての質問において、過半数が政策反対なのに、
どうして自民党が政権とっているんだろう?
(ってこれ前、玲奈お姉様がとりあげてましたね)

まあ、夫の両親を見てもわかります。
地元の何とかさんに投票しなければいけない、と信じている。
(その他の点では賢い方たちなのですが)

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