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異状死の定義

いま海堂尊の『死因不明社会』をのんべんだらりと読んでいるのだが、
昨日の福島大野病院の問題もとりあげていた(実はこの部分は今日読んだ)。

そこでは、問題点のひとつとして、警察が
「明らかな過失ではないにもかかわらず、医師を逮捕した」
と指摘している。

実は、この産科医は業務上過失致死だけでなく、
異状死(異常かと思ったけど違うのね)の届け出を怠ったということで、
医師法違反でも訴えられたのだ。

医師法には、単純化すると「医師は、異状死があれば24時間以内に
所轄警察署に届け出なければならない」という条項があるらしい。

『死因不明社会』というくらいだから、この本は異状死の定義についても詳細に解説している。

それによれば、まず「異状死」の正確な定義は存在しない、という。
異状死について、いま行政・司法が採用しているのは、
法医学会が発表した異状死に関するガイドラインだそうだ。

ところが、このガイドラインの定義については法的な根拠はなく、
妥当性が公的に論じられたこともないという。

ここで大きな問題となるのは、ガイドラインの異状死の定義の中に
「診療行為に関連した予期しない死亡、およびその疑いがあるもの」
という項目が含まれていることだ。

そこでは「診療行為中または比較的直後の急死で、死因が不明の場合。
診療行為の過誤や過失の有無を問わない」としている。

診療行為の過誤や過失の有無を問わない

診療行為の過誤や過失の有無を問わない

……これはひどい。

医師法の中では、医師が異状死かどうかを決めることになっている、という。
その意味で、ガイドラインのこの項目は医師法と矛盾しているそうだ。

しかも、このガイドラインに従って診療中の急死を
異状死として届け出たらどうなるか、といえば、
司法側に解剖するかどうかの判断をゆだねることになる、という。
でも、専門家じゃない人間がどうすりゃ解剖すべきかどうかわかるのよ?

(そこで、海堂氏は死後の画像病理診断を中心にすえた
死体の“検索”を提案しているわけだが)

過失・過誤のない診療による急死を警察に届け出なかった、
っていうことが逮捕の理由になるのでは、医師も絶望したくなるよね。。。

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