ひねもすのたのた

とりあえず日常かな

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国に従わなかった人々

昨日、珍しくサンデープロジェクトを見ていたら、国のかつての森林行政に従わず、
独自の森林経営を貫いた村として、旧十和村(現・四万十町)が紹介されていた。

戦後、住宅資材を確保するために国策として杉の植林が進められた。
(それがいまの杉花粉症の元凶でもあるのだけれど)
しかし植林しても、もちろん杉が育ち建築資材になるまでの
数十年の間はそこでは収入は期待できない。

そうして国に従い、生きる手だてを失った多くの村や町が
うち捨てられていく中、
十和村では森林組合長が自分たちは杉の植林をしないと決めた。
代わりに、広葉樹の森林で、椎茸や栗、茶などを育てる多角経営を目指したのだ。

そしていま、国に逆らった十和村は椎茸の村として有名になり、Uターンする若者も多く
活気のある村となった。

他方、杉を植林した土地は間伐する人間を失ったために
下草や灌木が生えなくなった。
その結果(?)、土壌は森林による保水力を失い、乾燥していった。
そして、雨もないのに地滑り、土砂崩れが起こるようになったという。

国の植林政策はどうなったかといえば、政策開始後
まもなく木材を海外から大量に輸入しはじめ、
当然のこととして木材価格は下落。
植林の目的もほとんど果たせなかったという。

これは例の林野庁の緑のオーナー制度というおそるべき詐欺でも
有名になったことだけど。

日本の自然林はもともと広葉樹と針葉樹は7対3だか、6対4だかで
広葉樹の方が多いという。

私のいいかげんな知識によれば、
針葉樹は三畳紀/ジュラ紀あたりにかなり栄え、その後、
白亜紀になって広葉樹がとって代わった。
広葉樹は、進化史上では針葉樹よりかなり後に生まれてきたのだ。

広葉樹は炭素同化能力、つまり二酸化炭素を
自分自身の体に取り込む能力が針葉樹より高い。

…広葉樹は冬には光合成ができないわけだから
(といっても冬の針葉樹の光合成能も低そう)
トータルで見てどう、ってわからないけれども。

ともあれ、自然林というのは時代時代の
環境条件に適応し、育ってきたわけだから、
そこに存在するだけのれっきとした意味があるはずよね。

それを伐採し、あるいは田畑をつぶし、不自然な植林をする――
当然、ゆがみが生じる。

もちろん当時としては植林のような発想は
不自然ではなかったのかもしれない。

けれども、植林すれば、人々がその土地から得る収入は
途絶えることだけは明らかだったわけ。

あまりに罪深い、と思う。

もうひとつ、今日読んだ朝日新聞の訃報で見た犀川一夫氏の話。
彼は、沖縄の国立療養所でハンセン病(らい病)の治療や予防にあたった人だ。
沖縄返還にあたって、本土で施行されていた「らい予防法」に沖縄は従わない、ことを
国に認めさせたという。

代わりに療養所からどう出所するか基準を定め、
在宅でも治療できるようにしていった。

らい病の感染力は強くない。そして初期にきちんと治療すれば後遺症も残らないという。
こうした知見から1971年当時、世界は絶対隔離から
外来治療や衛生・感染対策に向かっていた。

にもかかわらず、日本では1996年にらい予防法が廃止、
優生保護法がようやく改正というありさま。

国はしばしば過ちを犯す。だから国に従うな、というのではない。
国のやることをつねに吟味しないと、
気づかずに自分自身の首を絞めることになるのではないか。

苦しみだしてからではもう何も変えられないかもしれない、ということを
つねに肝に銘じておかなくては、と思う。


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Comment[この記事へのコメント]

放置されたスギ林 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2007.12.04 17:34 
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 国は一方で山林の皆伐とスギ植林という政策をすすめ,他方では外国産材の輸入を始めました.国産材は値段で外材に太刀打ちできず,スギ植林地は放置されました.
 放置スギ林の中は草も潅木も生えず,腐葉土が消えて赤土が露出しています.その上に降り積もったスギの枝葉が夏はカラカラに乾燥して,マッチ1本で森全体が紙くずのように燃えてしまうのでないかと思うほど(やってみたことはありませんが).こういう山に水の「自浄作用」など期待すべくもないので,私は山で谷水を飲みません.

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.04 22:17 
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Ladybirdさん(実は密かにLadybirdさんのコメントを期待していました^^)

>腐葉土が消えて赤土が露出しています.その上に降り積もったスギの枝葉が夏はカラカラに乾燥して

ということは、スギ自体も不健康な状態なんですね。

昔、樹木の種類の少ない針葉樹林では、菌根をつくる細菌・菌類の種類が多様であり、対して樹木自体が多様な熱帯雨林では細菌・菌類の種類が少ないという話を見たことがあります。

植林したスギ林が不健康だということは、スギに必要な微生物の多様性が存在していなかった(かもしれない)ということも関係しているのでしょうか。

…つまり、自然林として成長したスギ林であれば、腐葉土が存在しないなんてことはありませんよね?

遷移 

  • goldberg2006 
  • URL 
  • at 2007.12.04 22:41 
  • [編集]
 植物相の「遷移」というのがあって、日本の気候では多くが「ブナ」などの極相林になっていきます。

「吉野杉」や「北山杉」というのは、人の手が入ってこそ維持されているんですが、
こういう地元では「花粉症」は少なかったりします。
(「一定量」を超えたら、同じ?)

「里山」というのも、ひとつの生態系ではあります。

 進化は…。マツやスギは裸子植物で、ブナやクリは被子植物…。と、高校生物で(昔は中学でやったかな)

 ただ、生物学的には「進化」とは「変化」のことを言うだけで、決して偉くなったわけではない、
ということを勘違いされている方がいらっしゃるそうです。

光合成 

  • goldberg2006 
  • URL 
  • at 2007.12.04 22:54 
  • [編集]
>広葉樹は炭素同化能力、つまり二酸化炭素を自分自身の体に取り込む能力が針葉樹より高い。

これは、イコール「成長速度」で、
「大きくなったぶん」だけ、無機物の二酸化炭素が有機物に変わってるんですが、木の幹だけいえば、針葉樹のほうが生長が早そう。
(サクラやクリよりスギのほうが早く伸びるから建築材として植林されているし、値段が安い…? 北山杉は高いけど)

森林トータルで見たら「自給自足」で安定してるんだと思いますが。

またまたお邪魔します. 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2007.12.05 09:56 
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えあしゃさん,goldberg2006さん,こんにちは.

>実は密かにLadybirdさんのコメントを期待していました^^
 しまった.読まれている.
スギ植林は,最初は密植し,スギの成長とともに間引き等の世話をします.こういう手入れをしなければ,やせ細ったスギしか育たないし,林床に日も射さず,下草が育ちません.土は乾燥し,微生物も育ちません.
 スギの自然林を知りませんが,山中の古い神社では巨大なスギの樹間が適度に開き,広葉樹も繁茂し,豊かな腐葉土ができていますね.

>「進化」とは「変化」のことを言うだけで、
 う~ん.お株を奪われてしまった.
 その通りです.進化と進歩は同じではありません.「進歩を伴った進化」については,改めてブログに書きたいと思っています.

>北山杉は高いけど
 国産材が売れないのは,まさ目材は高く板目材は安いなどの値段のつけ方にも一因があるようです.外材にそういう基準はなく,大きさとか,乾燥によるひずみとかが規格化されています.近年の日本の住宅建築は規格を重視するので,外材のほうが使い易いでしょうね.

ブナは東日本 

  • 布引洋 
  • URL 
  • at 2007.12.05 10:38 
  • [編集]
西日本は栗や椎などの照葉樹林帯で、1000m以上の高地にしか落葉樹のブナは育ちません。
西日本でも極一部、紀伊半島の大峰大台山系などの上部では美しいブナの自然林も見られますが貴重品。
大昔、縄文人の殆どが、西日本ではなく大きなブナ林の有る東日本に住んでいたようですね。


今、山間地では山村が衰退して人口減少した分、鹿や猪が大繁殖して食害に苦しめられている。
あまりに鹿が増えすぎているんですよ。
下草や熊笹を食い尽くす。植林された苗木を食べ尽くす。冬に食料が不足して樹皮を剥いで食べる為に樹木が立ち枯れるありさま、危機的状況です。
今にして思えば、日本狼を滅ぼしたのは大間違いだったようです。

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.05 21:58 
  • [編集]
(心の声: うわっみんなコメント難しいぞ^^;)

goldberg2006さん
>植物相の「遷移」
遠い昔の理科では、針葉樹に落ち着くと言っていたような^^;

気候や土壌、そこに住んでいる生物によってどんな森林になるかも違ってくるんですね。

たまたま今日読んだ新聞に“里山”が捨てられているために樹木を食べる昆虫が異常発生するという記事がありました。里山というのは、人間まで加わった生態系ってことですね? 自然vs人工とならないところがちょっとおもしろいです。

>森林トータルで見たら「自給自足」
おお、そうかもしれませんね。

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.05 22:05 
  • [編集]
Ladybirdさん
>スギ植林は,最初は密植し,スギの成長とともに間引き等の世話をします

そうか、植林はもともと世話をすることが前提なんですね。でも、育ちきるまでは収入がないんだから、世話しろっていっても無理な話。。

>外材のほうが使い易い
2バイ4ってやつですか?(それしか知らなくて^^;)

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.05 22:10 
  • [編集]
シカの被害は本当にひどいようですね。
山が丸裸状態になったりして、、、それじゃ自分も生きられないのに。

>日本狼を滅ぼしたのは大間違い
結局、目先のことしか見ようとしなかったんですよね。

ゾウは1日に大量の植物を食べ、森林破壊をするそうなんですが、そこに空間が生まれることで下草が生え、灌木が育ち、健全な森林が保たれるという話を読んだことがあります。

 

  • 布引洋 
  • URL 
  • at 2007.12.06 11:34 
  • [編集]
日本の政府は戦後一貫して、広葉樹の自然林を伐採して、建築材として利用価値のある杉などの針葉樹の植林を進めた。
クヌギなどの雑木は伐採しても、たいした金には為りませんが、杉の苗木を植えると政府から補助金が出る仕組みになっています。
伐採すれば金になったんですね。!
それで日本の普通の植生だった広葉樹林が全て針葉樹(杉)に変わってしまった。
ただ植えた杉苗は2~3年おきに下草を刈らないとマトモに育たない。
ある程度大きくなると今度は数年おきに間伐と枝打ちをして育てていく。
昔は間伐材が売れて、手間賃を引いても幾らかの収入になったが、今は逆に持ち出しにしかならない。

日本の林業は、稲作などの集約農業と全く同じで、手間と人手がかかる。
其れも農業は5ヶ月位だが林業は収穫まで50年かかる。杉を植林しても伐採して収入が有るのは二代後の孫の世代。
山を持っていても全く金にならない。それで山林を放棄して街へ出て行ってしまった不在地主が大量に生まれてしまい、残った杉林は荒れ放題で、急傾斜地では山崩れを誘発している。
山を守る人がいなくなった地域では、鹿や猪が山林を荒らしまくる。
日本の森林行政は完全に崩壊していますね。まず政府は自分の失敗を素直に認めることです。(難しそう)

森林を再生させる為には、杉を伐採して、もう一度元々の広葉樹林に戻す。(相当難しい、時間がかかりそう)
狼を再度復活させて鹿の食害を食い止める。(これは難しい)
酸性雨を減らす為、日本だけではなく中国の公害(大気汚染)も減らすように協力していく。(今の自民党政府では難しい)

林業問題,シカ問題 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2007.12.06 18:43 
  • [編集]
 いま二酸化炭素の排出権取引をからめて林業を再生させようという動きがあります.これも賛否がありますね.
 シカ問題は,私見をブログに書いてみようかと考えています.あまり大方の賛同を得られそうにないので,どこかにそっと掲載します.
 「狼の復活」案も賛同者は少ないと思う.
 ところで,あまり関係ない記事ですがTBさせて頂きました.

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.06 22:32 
  • [編集]
布引洋さん(って前回書き忘れました^^;)
>日本の森林行政は完全に崩壊していますね。まず政府は自分の失敗を素直に認めることです。

ほんとですね。

でもご想像どおり、サンデープロジェクトで出てきたお役人は、「失敗していない」と言っていました。やった本人が失敗じゃない、と主張しても、客観的に見て失敗なんですけどね。なぜ失敗ではないかは、あまりにバカバカしくて忘れました。

>日本だけではなく中国の公害(大気汚染)も減らす
これは本当にきちんと取り組んでほしいですね。

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.06 22:37 
  • [編集]
Ladybirdさん
>シカ問題
あ、気になる気になる^^

>「狼の復活」案も賛同者は少ないと思う.
そうでしょうね。個人的には復活させてほしいと思いますが、無責任かも。

とはいえオオカミの生態もかなりわかってきたでしょうから、人間とたがいに干渉しない方法もある程度確立されてきつつあるのかな、と。復活させるとしたら、クローン技術を使って近縁種の卵子に遺伝子を入れるとかですか?

林業問題は相続問題 

  • じゅんちゃん 
  • URL 
  • at 2007.12.07 10:24 
  • [編集]
お初です。
植林してから出荷できるまで50年では、その間に2回相続が発生します。その都度相続税が取られ、結局育つ前に処分せざるを得なくなります。実は私も少々山を持っていますが、全く管理できていません。間伐しても赤字です。どうしたものやら。

民主主義と相続問題 

  • 布引洋 
  • URL 
  • at 2007.12.07 17:52 
  • [編集]
林業の相続も大変だが、農業も基本的に大きな問題を抱えている。
封建制度の明治民法は、長子が遺産を総取りしたが、今の民法は民主主義。
家に残って農業を継いだ子供も、都会に出た子供も権利は一緒。
しかし分割しても続けられるほどの広い農地を持っている一般農家はゼロ。
権利分の金額を払えるほどの余裕のある、儲かる農家も今はゼロ。
普通の零細農家では、家を出た子供が権利放棄して、どうにかこうにか辻褄を合わせている。

しかし民主主義の基本は、自分の権利を正当に主張することから始まるはず。
ところが民主主義(平等)を主張すると日本の農業は完全に崩壊する。
そこで日本的な相手を思いやる文化で、適当に誤魔化してようやく解決。

これでは、日本に本当の民主主義が育つわけが無い。

はじめまして 

  • 三ねんせい 
  • URL 
  • at 2007.12.07 18:11 
  • [編集]
三ねんせいと申します.水葉さんのところから来ました.
国の誤った政策で林業も農業もひどいことになりましたね.しかし,そういうことを指摘するサイトに初めて出会いました.
米を増産しろと農民の尻を叩いていた政府が,増産に励んできた農民に減反を強いることに,腹を立てておりました.

後継者問題もあるし... 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2007.12.07 18:19 
  • [編集]
 ヨーロッパでは農地はケルトが長子相続,ゲルマンが兄弟で均等分け,と聞いたことが,あるような,ないような...
 じゅんちゃんURLあれば良いのにね.林業問題しっかりアピールしてください.いま国は二酸化炭素にすごく熱心です.排出権取引の話は,私はあまり賛成でないけれど,林家には追い風かもしれません.

>>シカ問題
>あ、気になる気になる^^
 しまった.書くんじゃなかった...

>クローン技術を使って近縁種の卵子に遺伝子を入れるとかですか?
 たしかヨーロッパでは,遺伝的に最も近い奴を連れて来るとか来たとか...

相続問題もあるんですね 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.07 22:06 
  • [編集]
じゅんちゃんさん、それともじゅんちゃんでよろしいでしょうか? 
はじめまして。いらっしゃいませ。

孫の代に引き継ぐんだから当然、そうなりますよね。思い至りませんでした。相続税は莫大ですから、下手すると手元に何も残らない、というか国にすべてとられてしまうこともあり得るわけですね。うーん><

相続に関しては、夫の親も土地もち(果樹農家)なのですが、夫が仕送りをしています。もちろん彼らの収入が少ないためなんですが、相続税を多少減らしてもらえるはず…だと思います。

Ladybirdさんがおっしゃるように、ブログで訴えるのもよい方法かも。意外に開設簡単です。

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.07 22:14 
  • [編集]
布引洋さん

>民主主義(平等)を主張すると日本の農業は完全に崩壊する。

難しいですね、ほんとに。

夫の親とか、農家のお友達の話とかを聞くと、「土地だけは守ってくれ」という方も多いようです。

ともあれ、日本の農業はこのままでは立ちゆかないということを、もう少し真剣に考えるべきですね(私の脳みそではちょっと難しい^^;)

国はつねに矛盾 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.07 22:21 
  • [編集]
三ねんせいさん
いらっしゃいませ。水葉さんのところでいつも重みのあるコメントを拝見しております。

この記事は受け売りでして、そんなに立派なものではないんですが^^;

国の政策は、状況に合わせて次々に変わっていきますよね。それによって国としては、つじつまを合わせることはできるとしても、政策の変化に取り残されたり、振り回される人間がつねに出てしまう。

そういう人々に目をつぶり、なぜ「私は正しかった」と言い続けるのか、そこが本当に腹立たしいですよね。正しかったというなら、それに従った人をちゃんと守れよ、というか…

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.07 22:25 
  • [編集]
Ladybirdさん
シカ問題はしっかりトラックバック送ってくださいね!

>遺伝的に最も近い奴
おお、ニホンオオカミに近いオオカミはいるんですか? 本日ニホンオオカミの剥製は日本に3体しかないという記事を新聞で見ました(あいからわず2カ月前の新聞…)。

思い出した 

  • goldberg2006 
  • URL 
  • at 2007.12.07 23:56 
  • [編集]
杉や松は、「陽地植物」で、光をふんだんに使って生長するので、伸びるのが早い。ただし、自ら光を独占しようと枝を伸ばして陰を作るので、「次代」の苗に光が足りずに育たない。

で、「陰地性」のドングリ組に取って代わられる。で、極相に向かう。

山火事やらがけ崩れやら、動物の侵略やらで極相が崩れたら、また新たに遷移が始まる…ってなことでしたね。


>民主主義(平等)を主張すると日本の農業は完全に崩壊する。

まあ、そういうことは、「平等」=「機械的分配」という前提であり、
本当の平等・民主主義じゃあありませんね。

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.08 11:47 
  • [編集]
goldberg2006さん
>「次代」の苗に光が足りずに育たない。
そうなんですか! 50年で育っちゃうわけですもんね。
 
エゾマツってかなり例外なんですね、きっと。別エントリーで書きましたが、エゾマツは伸びるのも遅いし、倒れたところに空間ができ、しかもその倒木から苗が育つそうです。

>山火事やらがけ崩れやら、動物の侵略やらで極相が崩れ
そうそう、いったん崩れるんですよね。山火事とかすぐに温暖化に結びつける人がいるけど、森林や海が健全な状態でいるには必要な事象であるという見方もありますよね。

杉の松も人工林 

  • 布引洋 
  • URL 
  • at 2007.12.08 14:33 
  • [編集]
杉林だけではなく、普段私達が目にするマツも、殆どが人間の手が加わった人工林または二次林です。
旧十和村の事例に見られるように、里山のどんぐりの木も、殆どが人間の手によって広がった。
日本には人の手の加わらない自然林は殆ど無く、杉林のように既に手を加えてしまったモノは、嫌でも最後まで面倒を見なければならないでしょう。

北海道と違い本州では1500m以上の高地で無いと自然植生の針葉樹はない。
高地の針葉樹(トウヒ、シラビソ等)は普通でも強風の為に1~2割が立ち枯れて、帯状に自然現象の縞枯れを起こすんですが、今の山は鹿の食害と酸性雨で殆ど全部が立ち枯れて、木の墓場のような惨状。
針葉樹は寒さには強いが、広葉樹より酸性雨に弱い傾向があるようですね。



本当の平等・民主主義の出発点は「平等」=「機械的平等」という前提でないと進められない。
女も男も、貧者も富者も、弱者も強者も同じ一票を持ているわけです。
歴史も知らず知性も常識も持ち合わせないネットウヨにも、痴呆状態が進行してしまった認知症の老人にも、平等に一票を与えないわけにはいかない。
現在において民主主義は最良では有るが、完全では無いのです。

シカ問題は~ 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2007.12.08 20:11 
  • [編集]
えあしゃさん,こんばんは.

>シカ問題は(以下略)
>おお、ニホンオオカミに近いオオカミはいるんですか?

 いぢめる? いぢめる?
      (「ぼのぼの」より)

里山 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.08 21:45 
  • [編集]
布引洋さん

>既に手を加えてしまったモノは嫌でも最後まで面倒を見なければならない

うーんそうすると、人工林は基本的には人間もそこから利益を得られるような里山の形態にもっていかなれば、ということでしょうか。ほんと難しいですね。。

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.08 21:50 
  • [編集]
Ladybirdさん
>いぢめる? いぢめる?
え~っ 誰もいぢめてませんって! ほら、子供がおもしろそーな人見つけると、どこへでもついてまわるでしょ? あれといっしょです(笑)

それに私、水葉さんのとこでいちばん毒がなさそう、ってコメントされてましたもん!(←こんなの自慢になるか? 爆)

ぼのぼの、なつかしー^^

森林 

  • goldberg2006 
  • URL 
  • at 2007.12.09 21:57 
  • [編集]
「手を加える」ことで維持できる生態系、というのもたしかにあります。

「完全に自然」といったら、山はどんどん侵食されて(侵食されてるからこそ、「山あり谷あり」の地形ができている)
「新しい遷移」に移りますからね。

京都の「天橋立」は、川に流れる土砂が減って、沿岸流から砂が供給されなくなったため、ボロボロに痩せてます。

「利益の恩恵」とは、「カネ」で測るものなのか、定義の問題もあります。
(忘れていたけど、関西にもブナ林ありますよ。)↓
http://www.geocities.jp/bunaaiju/

農林業における「土地」というのは、
「所有」しているだけでは「生産手段」たりえない。
相続税問題というのは、「収益」を基準に計算すべき問題なんですよね。

農地の相続でも、「農業をしたい者が持つ」のが当然で、「持っているだけ」で課税しようという発想が合理的ではない。たとえば、企業の「株」は
、配当利益を得るか、売買しなければ課税されない(はず)
持ってるだけで「宅地並み課税」なんかして、離農を進めてるのが、優良農地減少に拍車をかけてますから。

土地なんてのは、本来、「使用する権利」であって
「所有物として売買で儲ける」対象というのが間違いのはじまりだと思う。

就農希望者と、農地の合計を比べたら、圧倒的に就農希望者が少ないのが現状だから、民主主義のために農地が減る、なんてことはありえない。
(都会に出て行った妹にも同じ相続権は発生するけれど、耕作している兄貴が対価として収入を得るのは当然。「時給換算260円」で田んぼの管理してるんだから、妹が管理費を支払うぐらいが、「本当の民主主義」ってなもんで…。これで兄貴に「時給換算2600円」ぐらいの農業収入があれば、妹に「借地料」を払うかな)

 

  • 布引洋 
  • URL 
  • at 2007.12.10 14:34 
  • [編集]
遷移なんてことが適用できるのは自然林だけの話ではないでしょうか。
そして自然林は、日本には残念ながらほとんど無いのが現状。

関西のブナ林の話で、大和葛城山では関西人はあまり喜ばないでしょう。なにしろ現地のブナの木は多くは枯れかかっています。
近畿でも大峰や台高、氷ノ山には比較的健康なブナ林も存在している。
ブナは樹高も高いし苗木も比較的日が当たらなくても育ち酸性雨にも強いので、安定した自然林が育つ可能性があるでしょう。
スギを伐採してブナに植え替えるのも一つの方法でしょうが、ようは政府が補助金を出すか、出さないかで全てが決ります。しかし官僚が代える事は有り得ない。政治的判断が必要でしょう。

現在、林業だけでやっていける林業関係者は一人もいません。
日本国内において農業だけでやっていける農業経営者も殆どいないのが現状。

アメリカや中国やオーストラリアの農民との価格競争で勝てる農家とは例外的な存在で、普通の一般農家が勝負できるはずか無いでしょう。

うーん理不尽 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.10 22:07 
  • [編集]
>「持っているだけ」で課税しようという
そうそう、これが納得いかないわけですよ。地上げ屋なんかが機能しちゃうのも、持っているだけで課税されちゃうからですよね。

土地がなければ収益が得られない。そして店舗でもなければ収益は小さい。

にもかかわらず、土地が高価であることに対して課税される、ということは、その土地を出ていけ、ということになりかねませんものね。農業用地は多少は優遇措置はあるんでしょうけど。。収益がほとんどないところに課税されたら、たまったもんじゃないですよね。

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.10 22:32 
  • [編集]
布引洋さん
>遷移なんてことが適用できるのは自然林だけの話ではないでしょうか。
これはgoldberg2006さんもそうおっしゃっているのではないかと…

>スギを伐採してブナに植え替えるのも一つの方法
やはりそれを考えるべきなんでしょうか。でもやり方は難しそうです。

書いてみたけどネ 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2007.12.12 22:05 
  • [編集]
 シカ問題について少し書いてみました.書き始めるとキリがない感じですね.
追伸.変なおじさんに気をつけよう.

遷移 

  • goldberg2006 
  • URL 
  • at 2007.12.12 22:12 
  • [編集]
 杉だって、きっちり管理すれば美林なんですが。
(北山杉なんてのは、管理された杉林の代表)

いきなりブナを植えても、育つのが遅い。(だからこそ、遷移の一番後に登場する)

中国地方のマツ林にしても、手入れがされていた時代には「松茸の宝庫」だった。

極相林よりも雑木林のほうが、広い目で安定はしてるんだと思いますね。
(「松茸山」のマツ林も、実は「純林」ではないし。)

 「多様性」がかぎですかね。
(佐藤洋一郎:「里と森の危機」より)

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.12 22:22 
  • [編集]
Ladybirdさん
あ。ありがとうございます。
うかがいまーす^^

「多様性」がかぎ 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.12 22:31 
  • [編集]
goldberg2006さん

やはり多様性が重要になってくるんですね。生態系の研究はこれまでかなりおろそかだったような気がします(とくに高度成長期には)。

原油高ですから、環境問題とからめて杉の管理が進むような方向性も考えられるでしょうか? 木材ペレットの燃料費がようやく灯油とあまり変わらなくなったというようなニュースを今日聞いた(ような気がする)のですが。

変なおじさんの小言です。 

  • 布引洋 
  • URL 
  • at 2007.12.13 11:27 
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「多様性」がかぎとのLadybirdさんの指摘が正解で、日本の森林はあまりにも単純化しすぎた。(今更遅いですが)
吉野杉などは,床柱の需要があり高値で売れる。しかし中国で高値で売れるコシヒカリの話と同じで 例外中の例外。一般論で話せる内容とは程遠い。
林業関係では飯が食えず、山村人口は数十分の一になり、地域住民が全員65歳以上の限界集落は今や普通になっている。
日本中が杉林になったのは政府の補助金行政のお陰。沖縄返還時にはヤンバルの森を伐採して杉を植えるお馬鹿もいたらしい。流石に後はリュウキュウマツに変更されたが、これも松食い虫で散々。
間伐などの手入れには1ha当たり十数万円かかり、其れが数十年続く。
手入れをすればするほど赤字になる。杉林が放置され、荒れ放題になるのは当たり前。
不自然な人工林を伐採して元の植生に戻す努力が必要になってくる。
スギを伐採して元も広葉樹の苗木を植えたら補助金を出すようにすれば何とかなる。
半世紀かかって、やっぱり元の自然の状態が良いと判ったが、しかし、なんと大変な金と労力と時間をかけて愚かな事を我々はしてしまったのでしょう。


Ladybirdさん 、日本中が『鹿を殺せ』とで叫んでいる、は妄想ですよ。
変なおじさんだけが言っているだけで普通の日本人で野生動物を殺す事に賛成する人は極少数。
普通の日本人で森林の末期的状態を知っている人も極少数。
可愛いとか、自然だとか言う時代は、もうとっくに過ぎてしまいました。
数十年前には鹿を見かける事は稀、今は数十頭が群れを成していますよ。植えた苗木は飢えた鹿の群れが貪り食う。冬には食糧不足から餓死する鹿が続出。当の昔に飽和量の限界を超えている。
鹿が減っても猪は増えませんし、ましてや熊が増えることも無い。これ等は棲み分けていて競合していないんですね。

鹿問題 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2007.12.13 21:29 
  • [編集]
 布引さん,読んでいただけましたか.鹿問題については今後も少しずつコメントして行きたいと考えています.

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.13 22:26 
  • [編集]
布引洋さん
あれ、布引さんは変なおじさんでしたか^^

>「多様性」がかぎ
はgoldberg2006さんのご指摘ということで^^

間伐して赤字になるというのは本当に頭の痛い問題ですね。

ちなみにシカですが、知床でエゾシカを30頭あまり駆除したと今朝のニュースで言っていました(うち23頭メス)。

北海道では駆除したエゾシカをどう消費するかがこのところ議論になっておりまして、エゾシカハンバーグ等々が開発されました。知床のエゾシカは奈良公園のシカなみにずうずうしいかも(笑)
でもハンバーグになっちゃうのかと思うと、ちょっと悲しいという矛盾に生きておりまする。

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.13 22:27 
  • [編集]
Ladybirdさん
よろしくお願いします^^

釣った以上は... 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2007.12.14 18:31 
  • [編集]
 「変なおじさんに気をつけよう」の看板を最近見かけませんね.しかし布引さんも「変なおじさん」だったとは...
 ガキの頃,釣った魚を海に返そうとして漁師さんにひどく叱られたことがあります.「釣った以上は食べてやれ」と言われました.
 鹿肉は刺身もおいしいけれど,ウイルスを持っていることがあるので,火をよく通して食べましょう.

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.14 21:59 
  • [編集]
Ladybirdさん
昔、キャッチアンドリリースっていいことだと思っていたんですが、ヤケドして結局死んでしまうんだそうですね?

北海道では来年のサミット弁当を検討中。エゾシカくんも入るかも? 環境というテーマに合致していると見るか、矛盾していると見るかは興味深いところです。

鹿肉はおいしい 

  • Ladybird 
  • URL 
  • at 2007.12.15 18:38 
  • [編集]
 そうですね.人間の手の温度は魚にとっては「高温」なので,手でつかんだら魚はやけどする.それをリリースしても生きていけない.漁師さんはよくそう言いますね.
 シカ狩りこそは自然にやさしい行為,自然保護だ,と政府はしきりに宣伝しています.「鹿肉はおいしいから食べるんだ」の方が私としてはスッキリします.
 シカ問題の続きをアップしています.またお立ち寄りください.

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.12.15 20:43 
  • [編集]
>「鹿肉はおいしいから食べるんだ」
私もこちらの方がまだ気持ちとして楽です。

ムスメもたぶんそのうち肉を食べることについて何か言うでしょう。そのとき、生物(動物)は生物を食べなければ生きていけないことを教えなければならないと思っていますので。自然保護のために生物を殺すとはムスメには言えないな。

また伺います^^

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