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集団の狂気

『神の火を制御せよ』を書評で見たとき、
買わなくちゃ、と思った。

前の記事で、マンハッタン計画の科学者たちは高揚していたのではないかと書いたけれど、
ある意味それは集団の狂気に似たものに思え、そのあたりの事情を知りたかったからだ
(結局そういう話はなかったけどね)。

科学者たちの中には、原爆投下成功(こうは書きたくないけれど)に
歓喜し、小躍りした人もいたという話を読んだことがある。

彼は見えなくなっていたのだろう、
ひとつの都市の上に広がったきのこ雲の下には多くの人々がいたことを。

――――

他人と通じ合う、理解し合うことはそれだけで大きな感動になる。
そして他人と共同してひとつのことを成し遂げる、ということも。
集団になったとき、人々がしばしば感じる高揚感だ。

“集団の高揚感”であっても、
たとえばもともと考えが似ていて、目的があって集合する、
というならそれはそれでいいことだと思う。
目的を達成するために集団は個々の加算以上の力を発揮するだろう。

危険なのは、本来は考えも感じ方も違う人々が集まったとき、
いっしょに“何か”をすることによって一体感を感じ、
考え方が同じになってしまうこと。
それによって“何でもできる”“自分たちは正しい道にいる”と
信じ込むことではないかと思う。
こうして個々の人間の思考が停止すると、ある種の狂気が始まる可能性がある。

カリスマ性というのは集団の前に立ったとき、その狂気を駆り立てる人間の能力ではないか。
たとえばヒトラーのように。

ナチスドイツに参加した人々の多くはきっと、
個人としては善良であったはずだと思うのだ。
でも、彼らはヒトラーに鼓舞され、狂気に支配されていった。

集団の中ではなくても、、スタンフォードの囚人の実験ミルグラム実験に見るように、
人間はごくふつうに思考停止し、狂気へと走り出す。

私は実は自分がそういう狂気へと流されやすい人間だと知っている。
だから立ち位置をつねに確認し、本質に立ち戻らなくては危険だと思っている。

ナチスドイツの狂気が渦巻く中で、支配されず、
支配もせず、客観的に自分を見つめ続けた人間がいた。
『夜と霧』を書いたフランクル。

強制収容所(アウシュビッツだよね、たしか)の中で、
肉体的な迫害を受けながらも精神は自由に思考し続けた。

その自由を保つのはいかに困難だったか、と思う。。。。

フランクルは、異常な(ときには異常ではなくとも)環境の中では
人間は狂気に駆られたり意志を失ったりしやすいとはいえ、
本人が望み続ければ、自由な思考も可能ということを自らをもって示してみせた。

ヘタレの私は決してフランクルにはなれないけど、フランクルという人間が
存在したことは私の小さな希望でもある。

ああ、なんかうまく書けないなあ。。。。

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Comment[この記事へのコメント]

 

  • 村野瀬玲奈 
  • URL 
  • at 2007.10.11 12:37 
  • [編集]
こういう記事は、もっと私のところにトラックバックしてくださいよ、水くさいですね~(笑)

っていうか、うちにトラックバックしてほしい記事がてんこ盛りじゃないですか。

ミルグラムの実験は私も調べたことがありますが、内容を知ってからは、他人からああしろこうしろと言われたときに必ず立ち止まって冷静に考えることを習慣にしなければならないと思いました。人を殺したり危険なことを求められたりする命令を受ける状況になってからどうこうしようと考えるのではなく、そういう状況をそもそも作らない社会と思考をつくることが絶対的に大切などだとも。

実は私もそのうちに人間の心理的な弱さをいろいろと検証する社会心理学の研究についての記事を書こうと思っていたのですが、先を越されました。(^^;;;

う、お恥ずかしい*^^;* 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.10.11 21:45 
  • [編集]
あ、じゃあときどきこそっとトラックバックすることにします(笑)

>そういう状況をそもそも作らない社会と思考
これ本当に大事ですね。でも、すごく難しいとも思います。考えないことってある意味とても楽ですから。
“事実と呼ばれるもの”をいろいろな視点から見る訓練が必要なのかな、とは思っています。ということで、哲学教育が必要?

>先を越されました
ぜひぜひ玲奈お姉様も書いてくださいませ。
本当はいろいろな記事をひっぱってきてちゃんと書くべき話ですが、私は手抜きしてますし。
というか、先にやっておいてよかった~
玲奈お姉様の後じゃ、私はとーても書けないです^^;

間違いをただすには 

  • 村野瀬玲奈 
  • URL 
  • at 2007.10.12 22:15 
  • [編集]
トラックバックをお願いしましたらさっそくありがとうございます。細かいところまでチェックしていただいてピンポイントでトラックバックしていただきまして。笑

大勢いれば間違いをただす機会が増えるわけではなくて、皆が深く考えずに従ってしまう、誰かが何とかするだろうと思ってしまう、間違いが加速し増殖する、それが怖いですね。

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.10.12 22:36 
  • [編集]
タグで発見しました^^
私もタグ付けなきゃとは思っているんですが、生来の不精者で…

>間違いが加速し増殖する
そう、これがこわいですよね。函館の集団暴行事件でも、たぶんはじめはいやだと感じた少年もいたはずだと思うのです。でも、その場の雰囲気にのまれてしまった。

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