ひとつのイスラエル
先日、3カ月前の新聞を読んでいるときにある記事が目にとまった。
「ひとつのイスラエル」
パレスチナとイスラエルの終わらない紛争。
イスラエルはいま、テロ阻止という名目で
パレスチナとの間に(自らの領土を広げる形で)壁を作りつづけている。
この壁によってパレスチナの居住区は分断され、住民は物資が得られず、
病院に行けないこともしばしばあるという。
たびたびイスラエルの侵攻を受け、いまはハマス
(武装集団と報道されるが、医療や教育にも力を入れているという)が実効支配しているガザは
長期にわたって封鎖されている。
外部との通路となる検問所はひんぱんに閉鎖され、
そのたびに生活必需品や医療などの物資の輸送がとどこおる。
先日は、ハマスとイスラエルの間で停戦が成り立ったが、
ハマスではなく、別の武装勢力がイスラエルをロケット弾で攻撃した、ということで
イスラエルはガザの検問所を閉鎖した。
イスラエルの非人道的なやり方に対して、国連決議をしようとしても、
アメリカがことごとく反対する。(そして、その口で和平の仲介をしようとする)
そんな中、ナクバ(大災厄:イスラエル建国時のユダヤ人によるパレスチナ人の虐殺)から
60年の今年、ある構想が持ち上がっているという。
それがひとつのイスラエル。
ユダヤ人だけでなく、パレスチナの人々をも含めた大きなイスラエルをつくろう、というものらしい。
…そんなことがパレスチナ人に受け入れられるんだろうか、とまず思った。
だが、現状を考えれば、イスラエルが土地を手放すことはまずなく、
状況はますます悪化するばかり。和平へのロードマップはあっても、
イスラエルがそれを守るとは思えない。守ったことがないのだから。
記事によれば、パレスチナ人の一部はこのひとつのイスラエル、という構想に
一縷の希望を抱いているという。
この考えにはむしろユダヤ人の方が警戒感を強めているらしい。
というのも、パレスチナとイスラエルが融合すれば、
パレスチナ人(約1000万人)の方が数的にユダヤ人(イスラエルの人口は650万、
うち2割はアラブ系)を圧倒するからだという(えーっとそういう話だったような)。
つまりひとつのイスラエルといいつつ、パレスチナにのみこまれる、という危惧があるそうなのだ。
とはいえ、イスラエルの政府には2007年にはじめてアラブ系のマジャドレ氏が入閣し、
アラブ系住民への差別を撤廃する機運が高まっているらしい。
(関連記事:もうひとつの国歌強制)
ひとつのイスラエルは、パレスチナ和平の解決策になり得るのだろうか?
少し調べてみようと思ったのだが、BBCやABCでは出てこない。
うーん、検索語が悪いのかな。
この話、もう少しくわしくご存じの方がいたら、教えてください!
☆さめさんにトラックバックしていただいた記事によると、
有明訴訟原告団など6団体が諫早湾の開門調査の早期実施を求める要望書を
農水相に提出するそうです。
賛同される方は、ぜひhttp://www.shomei.tv/project-69.html にて
ご署名をお願い致します。
☆7/7追記 ひとつのイスラエルの考え方ってこれかもしれません。
http://palestine-heiwa.org/doc/2007/pappe.html
「ひとつのイスラエル」
パレスチナとイスラエルの終わらない紛争。
イスラエルはいま、テロ阻止という名目で
パレスチナとの間に(自らの領土を広げる形で)壁を作りつづけている。
この壁によってパレスチナの居住区は分断され、住民は物資が得られず、
病院に行けないこともしばしばあるという。
たびたびイスラエルの侵攻を受け、いまはハマス
(武装集団と報道されるが、医療や教育にも力を入れているという)が実効支配しているガザは
長期にわたって封鎖されている。
外部との通路となる検問所はひんぱんに閉鎖され、
そのたびに生活必需品や医療などの物資の輸送がとどこおる。
先日は、ハマスとイスラエルの間で停戦が成り立ったが、
ハマスではなく、別の武装勢力がイスラエルをロケット弾で攻撃した、ということで
イスラエルはガザの検問所を閉鎖した。
イスラエルの非人道的なやり方に対して、国連決議をしようとしても、
アメリカがことごとく反対する。(そして、その口で和平の仲介をしようとする)
そんな中、ナクバ(大災厄:イスラエル建国時のユダヤ人によるパレスチナ人の虐殺)から
60年の今年、ある構想が持ち上がっているという。
それがひとつのイスラエル。
ユダヤ人だけでなく、パレスチナの人々をも含めた大きなイスラエルをつくろう、というものらしい。
…そんなことがパレスチナ人に受け入れられるんだろうか、とまず思った。
だが、現状を考えれば、イスラエルが土地を手放すことはまずなく、
状況はますます悪化するばかり。和平へのロードマップはあっても、
イスラエルがそれを守るとは思えない。守ったことがないのだから。
記事によれば、パレスチナ人の一部はこのひとつのイスラエル、という構想に
一縷の希望を抱いているという。
この考えにはむしろユダヤ人の方が警戒感を強めているらしい。
というのも、パレスチナとイスラエルが融合すれば、
パレスチナ人(約1000万人)の方が数的にユダヤ人(イスラエルの人口は650万、
うち2割はアラブ系)を圧倒するからだという(えーっとそういう話だったような)。
つまりひとつのイスラエルといいつつ、パレスチナにのみこまれる、という危惧があるそうなのだ。
とはいえ、イスラエルの政府には2007年にはじめてアラブ系のマジャドレ氏が入閣し、
アラブ系住民への差別を撤廃する機運が高まっているらしい。
(関連記事:もうひとつの国歌強制)
ひとつのイスラエルは、パレスチナ和平の解決策になり得るのだろうか?
少し調べてみようと思ったのだが、BBCやABCでは出てこない。
うーん、検索語が悪いのかな。
この話、もう少しくわしくご存じの方がいたら、教えてください!
☆さめさんにトラックバックしていただいた記事によると、
有明訴訟原告団など6団体が諫早湾の開門調査の早期実施を求める要望書を
農水相に提出するそうです。
賛同される方は、ぜひhttp://www.shomei.tv/project-69.html にて
ご署名をお願い致します。
☆7/7追記 ひとつのイスラエルの考え方ってこれかもしれません。
http://palestine-heiwa.org/doc/2007/pappe.html
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